髑髏城の七人〜鳥〜

やっと髑髏城の七人を見てきたので、感想を。

表現力が圧巻。

客席が回転しながら、周囲を取り囲む360度の舞台で物語が展開する。

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 今までの舞台は、場面転換が表現しにくかった。しかし、ここでは場面転換がむしろ想像を掻き立てる仕組みになっている。その理由は360度の舞台だけではない。プロジェクションマッピングだ。それも舞台の手前に開閉式の大きなスクリーン。全面をプロジェクションマッピングにすることで、城を昇っている状態にも没入感があった。また、真ん中が舞台で両端がスクリーンの構図では、火事のシーンの臨場感が圧倒的に増す。劇団☆新感線と本会場の組合せは、いい事づくしでしかない。

 

 

七年毎に進化を遂げる髑髏城の七人。

 1990年の初公演から7年ごとにテーマ、キャスト、ストーリー展開、演出を変えて進化を遂げてきた髑髏城の七人。私は2011年の通称「ワカドクロ」を観劇しただけだが、そこからの進化も驚くほどである。キャラクター性や根幹の物語は残しつつも、たっぷり味わえる新鮮さ。もちろん初めての方でも最高に楽しめる。もうあっぱれの一言でしかない。

 

 

笑いあり、涙ありの展開

 早乙女太一さんの圧倒的な迫力の殺陣。日本トップレベルと語る人も多くいる。そして、随所に挟まれるセンスの良い笑いで全く飽きない。アドリブでの笑いも多かった。そして、最後の展開では深い人間ドラマも含んでいるため、涙する人も多い。こんな感情のジェットコースターを体験出来るのが髑髏城の七人である。

 

 

全部で4種類の「花・鳥・風・月」。全部見たい!

 正直、見る前は早乙女太一さん×森山未來さんの「鳥」だけ見に行けば良いと思っていた。でもそんなの無理だ。これは全部見たい。パンフレットによると、「花」は2011年ワカドクロの正統進化、「鳥」はミュージカル要素に振り切ったと書かれていた。そう聞くと、風は?月は?と気になるし、何より花に行かなかったことが悔やまれる。

 

 

エンタメビジネスのノウハウが詰まっている!

 7年毎のリメイク。1年かけて異なる種類の舞台を表現して、リピーターを増やすモデル。最新技術による没入感。種類豊富で単価が高い物販。日本最高峰の殺陣による表現。エンタメ関係者には是非見てほしい。

 

 

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